ハードウエアは機械の構成要素そのものを指し、ソフトウエアは求められた課題をその機械が実行するためのプログラム(指令や指示)に例えられます。
人間の身体であれば、筋、関節、靭帯、その他実体のあるものすべてを含めた人間の身体についての解説は、ハードウエアに関するものです。
ソフトウエアにあたるのが、運動プログラムです。
運動プログラムとは、単純に脳が動作に関する情報を蓄積する方法といえます。
運動プログラムは、身体のエネルギーとその貯蔵スペースを節約する方法。
例えば自転車に乗る、ゴルフのクラブをスイングする、フリースローを行うといったときン同に、そのメカニクスを学び直さなくても再度実行できるのは運動プログラムが形成されているからです。
運動プログラムは、身体のエネルギーとその貯蔵スペースを節約する方法です。
脳は、身体や動きを特別にプログラムした一連の動きを作り出します。
そうすると、その動作を行おうとするたびに個々のバラバラの動作を組み合わせなくてもよくなります。
ゴルフの練習場に行ったら脳のゴルフスイングのファイルにすればよく、スイングを構成する個々の動きを毎回組み合わせる必要がありません。
運動プログラムは使えば使うほど、効率的で洗練されたものになります。
アスリートは身体的・精神的に高いレベルのストレスが加わった多様な状況下でも、効果的に動作を遂行できるように高度に訓練された運動プログラムを身に着けています。
練習を継続すれば完璧になるのではない。
それでは、どんな練習も役に立つのでしょうか?
必ずしもそうとは限りません。
間違ったフォームで練習すると、そのフォームが情報の一部として運動プログラムに記録されてしまいます。
練習を継続すれば完璧になるのではありません。
完璧な練習を続けることが完璧さを生みます。
運動プログラムは一般的なものも特異的なものも存在します。
一般的、つまり基本的な運動プログラムは、コンピュータでいえば共通の標準OS(オペレーションシステム)コンピュータを動かす際の基本となるソフトウエア)のようなものであり、特異的なプログラムは特定の動きに関わるものです
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