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高齢者の歩行とバランス能力|フィジオ福岡 シニアの歩行プログラム

高齢者のトレーニング

体力は運動をするための体力(行動体力)と健康に生活するための体力(防衛体力)の 2 つに大きく分けられます。

行動体力の中でも日常生活を支障なく遂行するには筋力や柔軟性などの体力要素だけでなく、バランス能力も必要不可欠な能力になります。

バランス能力は静的バランス能力と動的バランス能力の 2 つに分けられます。

バランス機能にはオートマティックな姿勢制御と随意的な姿勢制御があり、静的バランスとは「COG(Center Of Gravity:身体重心)と COP(Center Of Pressure:足底圧中心点)の相互作用により見かけ上で身体が静止しているということ」であり、動的バランスとは「随意的に動作を行う場合や外力により本人の意思に反して身体が動揺した場合に、COG と COPの相互作用によって姿勢を制御し安定を保つことができるということ」と述べています。

高齢者は体力レベルが低下しているにも関わらず相対的負担度が高い動きをしている。

歩行能力とバランス機能との関係について調査した研究では、最大歩行速度計測とFRやTUGなどのバランス能力テストを行い、両者の関係を調査したものがあり、若年者群と高齢者群を比較すると高齢者群が若年者群に比べ、MWS、FR、TUGとも有意に低下していて高齢者では歩行能力、静的・動的バランス機能が劣ると述べています。

若年者群では、MWSと有意な関係が認められなかったFRが高齢者群ではMWSと有意な相関がみられたことから、高齢者では歩行能力がバランス機能に影響されると考えられます。

高齢者は体力レベルが低下しているにも関わらず相対的負担度が高い動きをしており、この傾向は足関節、股関節に関して特に顕著です。

健常な高齢者が若々しく歩行を行うためには、ステップ長は股関節まわりの柔軟性を、ステップ頻度はバランス能力を高める必要があると考えられます。

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