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変形性の膝関節症|フィジオ福岡 高齢者の膝のリハビリ

高齢者のトレーニング

日本人の高齢化が進み、今後一層高齢社会が加速化することは必至です。

従って、変形性膝関節症や変形性脊椎症といった加齢に伴う退行変性を基盤とした骨・関節疾患が今後も増加することは容易に想像できます。

中高年や高齢者では単なる長寿だけではなく、要介護にならないように予防し、健康寿命を維持・延長するために適度な運動をすることが必要となってきます。

生活習慣病などに対する中高年の健康スポーツ、そして高齢者の骨折に対する転倒予防を目的とした運動が重要な課題なります。

しかし近年肥満あるいは生活習慣病の予防や治療のためにウォーキングを始めてから膝関節痛を生じるようになったという症例が多くなっています。

また既に膝関節の障害を有している方に対しできるだけ早期に機能を回復し社会復帰ができるように的確な治療を行うことが重要になってきます。

変形性膝関節症

変形性関節症は、関節軟骨の進行性の変性病変を主体とした骨の変形性変化として定義されています。

すなわち非炎症性で、進行性の可動関節、とくに荷重関節を侵す疾患で、病理学的には関節軟骨の変性・摩耗による荒廃と関節縁の骨新生がみられ、摩耗相と増殖相が混在しているとされています。

関節軟骨は硝子軟骨からなり、弾性に富んでいます。

厚さは個体の体重に比例し、膝では一般に2~4 mm。

関節軟骨の栄養は、滑膜付着部の血行とおもに滑液の拡散によるものとなります。

軟骨組織は、軟骨細胞が2%、水分が75%で、残りの主成分はプロテオグリカン(ムコ多糖蛋白複合体)とコラーゲン線維からなる基質で構成されています。

軟骨細胞はプロテオグリカンとコラーゲン線維を合成・分泌し、コラーゲン線維は関節軟骨の強度および弾性に関与しています。

プロテオグリカンはコラーゲン線維と結合して水分を豊富に保ち、滑動や衝撃吸収のための弾性能を有しています。

このような特性から軟骨組織には荷重伝達、衝撃吸収、潤滑、栄養供給などの機能を持ち合わせていますが、これには基質成分の三次元構造が重要な役割をはたしていると考えられています。

発症メカニクス

変形性関節症は先行する全身的、遺伝的あるいは内 因性の軟骨の障害に加齢や機械的要因が加わり、コラーゲン線維の断裂や軟骨基質の破壊を生じ発症するもの。

これまでに変形性膝関節症の発生や進展に関するいろいろなリスクファクターについて検討されてきましたが、年齢、女性、肥満、外傷の既往の4項目については各報告でほぼ一致しています。

大腿骨中心と足関節中心をむすぶ下肢機能軸(ミクリッツ線)は、通常膝関節中心を通ります。

解剖軸は脛骨では機能軸と一致しますが、大腿骨では機能軸と6°の傾きをなし、大腿骨軸と脛骨軸のなす大腿脛骨角(FTA)は約 175°とされています。

変形性膝関節症の多くは内側大腿脛骨関節に発症。

内反変形を伴い機能軸は内方に偏位し、体重と筋力の合力の作用点も内方に移動することが多いので、内側に過度のストレスが集中し,関節軟骨の変性が促進することが主な発症要因と考えられています。。

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